
【運動は薬以上に有効】体を健康にする万能薬は筋トレでしか分泌されない!みたいな論文
近年、スポーツ生理学の分野で注目されているトピックに「マイオカイン」という物質があります。
これは筋肉から分泌されるさまざまな生理活性物質の総称です。
体を健康にする万能薬は筋トレでしか分泌されない!
2000年代に入ると筋肉から分泌されるマイオカインが次々に発見され、多くの論文が発表されました。
これらの論文から、マイオカインが全身の臓器や組織に働きかけ、健康効果をもたらすことが明らかになってきたのです。
マイオカインの健康効果は以下のようなもの。
- 脂肪の分解を促す(インターロイキン6)
- 肝臓でグルコースが作られる(フォリスタチン)
- 骨形成を促す(IGF-1)
- 癌の増殖を抑える
- 記憶力が高まる
まさに万能薬のような物質、それがマイオカインなのです。
こうしたさまざまなマイオカインは、適切な運動をすることによって放出されることが分かっています。
その運動として有効とされているのは、筋肉にある程度の負荷をかけるレジスタンス運動、すなわち「筋トレ」です。
筋トレがもらたす健康効果は多岐におよび、2007年、米国スポーツ医学会は、有酸素運動+筋トレは薬以上に有効で、メタボリックシンドロームや心臓病、呼吸器系の疾患や癌などの予防効果が期待できると発表しました。
ってことで、健康になりたいなら薬より運動だ!みたいなお話でした。
多くの病気は薬に頼らず「食事」と「運動」で予防、改善できると報告されています。
薬は「毒を以て毒を制する」ともいわれるように身体にいいとは一概に言えません。
薬に頼るのは最終手段と思っておきましょう。
今回のおすすめ本
本内容は、上記の参考資料を元に独自の考察をしたもので、真実を確定するものでなく、あくまで一説です。