「キックをするとよく足を痛めてしまう」という相談を受けます。
蹴るポイントが悪いと骨折することもあるので注意が必要です。
この記事では、元キックボクシング日本チャンピオンの僕が「キックボクシングはどこで蹴るのか」について解説します。
キックは「脛の上部」で蹴る
キックで足首を痛めてしまう人の多くが、足の甲や指など足の先のほうで蹴っています。
足首から下は筋肉が少なく、足の指や甲、足首を痛めてしまいがちです。
なかでも足の甲は骨が薄く怪我をしやすいうえに、相手にダメージを与えずらいというリスクの大きいポイント。
サポーターをしたスパーリングでは分かりづらいかもしれませんが、試合では簡単にヒビが入ることがあるので注意が必要です。
では、どこで蹴るのかというと、「脛の上部」で蹴ります。
ここで蹴ると、足先を痛めることがないうえ、体重が乗りやすいので重たいキックを打つことができます。
脛の下部でもいいのですが、試合ではどうしても通常の間合いよりも離れてしまうことが多いため、脛の下部で打ったつもりが足先で打ってしまうということが多々起こります。
しかし、日頃から脛の上部で打つトレーニングをしていると試合でも最悪脛の下部で蹴れるというわけです。
とくに初心者は試合慣れしてないので、脛の上部で蹴るトレーニングをおすすめします。
ちなみに、「これからプロで活躍したい!」という人は、どこで蹴るかも大事ですが、蹴って当たる場所はすべて鍛えておきましょう。
蹴りどころが悪くて「痛い!」と感じても、表情や動きで相手にバレるわけにはいきません。
毎日蹴り込めば足は嫌でも強くなります。
僕は電柱を蹴ったりもしましたし、選手時代は脛毛もなくなってツルツルでした。
僕の先輩なんかは、いつもビール瓶で脛を叩いて鍛えてましたね。
まとめ
今回は「キックボクシングはどこで蹴るのか」について解説しました。
下半身の筋力は体全体の70%を占めるので、蹴りを鍛えれば強力な武器になります。
しかしその分、自爆したときのダメージが大きいのも事実。
しっかりどこで蹴るかを意識しつつ、サンドバックやミットを蹴って試してみてくださいね。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。