
キックボクシングに必要な筋肉ってどこ?
キックボクシングにおいて、綺麗なパンチやキックを打ったり、相手を倒すためには筋力が必要になります。
どのスポーツにも言えることですが、基礎的なフィジカルがないと良いパフォーマンスを発揮することはできません。
この記事では、元キックボクシング日本チャンピオンの僕が「キックボクシングに必要な筋肉」について解説します。
「キックボクシングが上手になりたい!」という人はぜひ参考にしてください。
一番重要な下半身の筋肉
身体を支え、強いパンチやキックを打つには下半身の強さが必要です。
「パンチは下半身の力が8割」とも言われています。
下半身が弱ければ身体がぶれて、安定したパンチやキックを打つことができません。
上半身がいくら強くても、それを支える土台がないと本当に活かすことはできないんですね。
下半身を鍛えるには「スクワット」がおすすめ。
スクワットはキングオブトレーニングと呼ばれるほどのトレーニングで、体幹や下半身を効率よく鍛えることができます。
ちなみに、走り込みや階段ダッシュは実用的な筋肉がつくのですが、スクワットほど筋力をアップさせる効果はありません。
どちらのトレーニングもやるのが一番です。
パンチ力の要である背中の筋肉
パンチを強くしたいのであれば、背中の筋肉が重要です。
胸や腕を使ってパンチを打っている人は、そもそもフォームが悪いので修正しましょう。
背中を鍛えるには「懸垂」がおすすめ。
バーを広めに握るワイドグリップでの懸垂はかなり効くので、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに、胸の筋肉が大きくなりすぎると、可動域が狭くなり、しなやかなパンチが打てなくなるので注意が必要です。
腰の回転を担う腹筋
パンチやキックを打つ時は、腰の回転の可動域と速度が重要になってきます。
速く大きく回すことができれば、それだけ強いパンチやキックが打てるわけです。
その腰の回転を担うコアが「腹筋」。
もちろん腹筋は内臓へのダメージも軽減することができます。
腹筋を鍛えるには、「ハンギングレッグレイズ」がおすすめ。
ハンギングレッグレイズは、懸垂マシンやパワーラックなどの機器を使って行うトレーニングです。
ハンギングレッグレイズのやり方
- マシンやバーを足がつかない高さに調整する
- 両手を肩幅よりやや広く広げ、バーを握って身体を浮かせる
- ゆっくりと脚を伸ばした状態で、身体と脚が90度になるように上げる
- ゆっくりと脚を下ろす
※3〜4を10〜20回繰り返す
僕は10回以降ひねりを加えて負荷を高めています。
【選手のみ】頭のダメージを軽減する首の筋肉
人間の構造上、頭部への打撃には非常に脆くできています。
頭部へのダメージを軽減するには首の筋肉です。
「スパーリングで打たれて鍛える!」という猛者もいるかもしれませんが、効率的ではないのでやめておきましょう。
首を鍛えるには、下記の3つのトレーニングがおすすめ。
- ネックフレクション
- ネックエクステンション
- ネックラテラルフレクション
ネックフレクションのやり方
- 仰向けになり、膝を90度に曲げる
- 後頭部を床から浮かして、首に力を入れる
- 後頭部を浮かした状態で、あごを上げる
- ゆっくりとあごを引く
※3~4を50回繰り返す
ネックエクステンションのやり方
- 床にうつ伏せになる
- 首の力であごを上げる
- 大きく上げたらゆっくり元に戻す
※2~3を50回繰り返す
ネックラテラルフレクションのやり方
- 床に横向きになる
- 上側の肩と耳を近づけるように持ち上げる
- 力を抜かずにゆっくりと元に戻す
※2~3を50回繰り返す
僕の場合、トレーナーに頭を反対方向に押さえてもらって負荷を強めたトレーニングをしてました。
負荷が弱いなと感じてきたら、人に押さえてもらうと負荷の強いトレーニングができますよ。
まとめ
今回は「キックボクシングに必要な筋肉」について解説しました。
そもそもキックボクシングのトレーニングだけでバランスの良い実用的な筋肉は十分につきます。
さらなる向上を目指す人は、この記事を参考にトレーニングに取り組んでみてください。
ジムワーク以外に週に1回程度筋トレを取り入れると早く上達するはずですよ。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。